考える家電の未来

割と前から、特に冷暖房といった空調設備、つまりエアコンの中に、部屋の状態によって運転方法を変えるという物が販売されています。単純な温度変化だけでなく、その部屋に人間が何人居るのか、部屋の中の実際の温度差はどれくらいあるのか、という事を判断して、冷暖房の速度や、空気の流れまで調節します。その意味では、もう既に考える家電というのは一般的なものになっているでしょう。
現在ではエアコンに限らず、洗濯機や冷蔵庫、テレビまでこうした機能は多かれ少なかれ使われています。お陰で気づかないうちにその機械を使う事に関しては随分と快適になりました。技術の発展に従って、こうした機能へのコストの掛け具合は改善される事はあっても、無くなる事はありません。エネルギーの総消費量が増えている現代において、より少ない手間でしかも、エネルギーと実際の機械が行う仕事を効率よくする事は、もはや当たり前の目標となっています。
そんな中で、考える家電という物は非常にありがたいものですが、一方でもっと効率を上げられる方法が考え出されました。考える家電同士で情報をやり取りし、全体での消費効率、仕事効率を調整してあげれば、より良くなるというものです。三人寄れば文殊の知恵という訳ではありませんが、考える家電それぞれがきちんと働いているなら、連携をとってやれば、より良い方向に進ませる事も可能です。そうやって家電同士を連絡してあげると、出来上がるのは、なんと「考える家」だったのです。