創エネ~太陽光発電の価格

太陽光発電システムは、スマートハウスの中でも特に表立って分る看板的な設備です。HEMS自体は割と家の中のあちこちに隠れているようなシステムですが、太陽光発電に関しては、殆どの家庭の場合、発電を行う発電パネルを屋根に取り付けるでしょうから、それだけでエネルギー問題に関心の高い世帯というアピールになるからです。
さて、この太陽光発電システム単体で見た場合、太陽光を受けて発電する発電パネル、パネルで発生した電気を集めて変換するパワーコンディショナー、そして太陽光発電量や売電量を測るメーターという三つの部分からできています。発電パネルは、数万~十数万のものを15枚程度、パワーコンディショナーとメーターは基本的に一つずつで良いのですが、これがそれぞれ10万~30万程度の機械になります。従って、家庭用の太陽光発電システムは、一般に百数十万から二百万円台の価格になります。
これで大体年間3000kWから4000kWぐらいの電力が発電できるとされていますが、前述したように、太陽光発電には補助金がつく場合が殆どですので、上手く利用すれば半額ほどで設置できる地域もあります。
更に、太陽光発電システムは、家庭自体で電気を賄えるだけでなく、発電した電気のうち使わない分は売る事ができます。これを売電と言いますが、なぜそんなことが出来るかというと、太陽光発電は、資源エネルギー庁から、可能再生エネルギー固定価格買い取り制度のエネルギーとして指定されている為です。2012年度末の時点で、太陽光発電なら、1kWあたり42円で電力会社などが家庭での発電分を買取るので、発電量が十分に多ければ、電気に関しては収支を黒字にする事も可能になります。