創エネ~家庭が資源になる

エネルギーを賢く使い、万が一そのエネルギーの供給が立たれた場合の事も考えているのがスマートハウスですが、その構想は、更にその先も見据えています。それがスマートハウスによる創エネルギーという考え方です。
これまで家庭は、基本的には最終消費者、つまり色んな企業のお客さんという立場でしたが、スマートハウスを導入する事でエネルギー面から企業を支える、生産者、あるいは資源そのものという役割を担う事もできます。
その事の一番分かりやすい例は、家庭用太陽光発電システムを導入したタイプのスマートハウスです。一般家庭でも企業などの工場でも電力を必要としているのは同じですが、欲しい電力量が時間帯によって異なります。通常の家庭が朝と夕方に電力を多く必要とするのに対し、工場などはその間の昼間の時間帯に電力を使います。この昼間の時間は、多くの家庭では仕事や学校に出かけているので、電力はあまり使いません。そこで、この時間の余った電力を工場へ分けてあげれば、国全体で消費するエネルギーを平均的にならすこともできます。そういった電力の再配分にもスマートハウスの電力調整機能が一役買います。朝と夕方は普通に電力を消費しても、昼間は家庭内の電力を節約するようにして更に太陽光などで発電した分を外に回せる設定にしておけば、昼間電力が必要な事業所は安心して創業できますし、家庭の方にも余剰電力を売った収入が入るので、両者共に嬉しい結果になるという訳です。