家庭のエネルギー消費量

資源エネルギー庁のエネルギー白書によると、いわゆる製造業分野では1980年代と2000年以降とを比べた場合、僅かにエネルギー使用量が減っていますが、家庭では1.3倍ほどに増えているそうです。
2009年の1世帯あたりエネルギー消費量は38179×10の6乗J(ジュール)で、その内訳は、冷暖房が約4分の1、給湯設備が同じく4分の1、動力・照明が3分の一強を占め、残りは厨房設備全般となります。このエネルギーの元を調べると、電気が圧倒的に多く、50%あります。残りは都市ガス、LPガス、灯油といったいわゆる燃料からのものです。この事から、家庭で使われる電気の管理をする事は、省エネの観点から非常に効果が高いと言えます。
ところで、一般的に新しい電化製品ほど、省エネ効果や省エネ機能が高く、1990年代の製品と、2000年以降のものとではエネルギー消費効率が30%から80%改善しています。それなのに、家庭のエネルギー消費量が増えているのは、生活水準の向上により、家庭内にある家電の数や、設備の種類が増えている為です。2009年度の調査では、一世帯当たり年間約4618kWの電力を消費しているのですが、冷蔵庫や照明、テレビといったどの家庭にもあるような家電の消費量はそれぞれ最大で15%ほどです。それに炊飯器や、オーディオ機器などを加えてようやく全体の60%になり、残り40%はそれ以外の分類になる機械です。要はそれだけ分類し切れない機械や設備を家庭の中に取り入れているという事です。さて、あなたは一体どれだけの機械の節電を把握できるでしょうか。