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駆け込みで建築ラッシュ

国土交通省が発表した新築住宅に関する統計のデータがあります。 今年の7月の新築住宅の着工戸数は、去年の7月と比較すると12.0%増という結果が出ました。 これで11カ月連続で、前年との比較でプラスということになりました。 これも来年に増税が予想されている消費税の増税前に駆け込みで間に合うように建築が進んでいるためです。 過去の3%から5%に増税された1997年の時も、駆け込みで10カ月連続でプラスでした。 今年はそれを上回ったということになります。 その理由として、住宅ローンの金利や景気の上昇感が影響しているようです。 アベノミクス発言以来の景気回復への先走りの期待感もあります。 駆け込みの主な内訳は、持家の注文住宅が11%の増加で、これは11カ月連続でプラスとなっています。 アパートなどの賃貸住宅は、大幅に19.4%の増加を示しています。 アパートの建築の増加の背景には、消費税増税後の負担軽減措置が、アパートや貸家の建築には適用されないということがあります。 一般の個人住宅には、住宅ローン減税などが拡張されますが、営業目的の貸家・マンション・アパートなどは、その対象ではないからです。 住宅メーカーにより、駆け込みの有無は違いがあるようですが、いずれにしても高額な買い物ですから、増税前に購入することの方がベストといえるでしょう。 現在の住宅ローンの金利は、変動金利の低い銀行では、0.7%となっています。 イオン銀行と東京三菱UFJ銀行などがそうです。 変動金利で高い銀行でも1.075%のりそな銀行となっているようです。 20年もの固定金利でも、低いものは、楽天銀行の2.07%、高いものではりそな銀行の3.9%となっています。 固定型金利と変動型金利、組む時期によってお得か損か分かれてきますね。 金利が低い時期に契約すると、固定型の金利の方がお得なように思いますが、変動型でも金利がもっと低くなる場合もあるので、一概にどちらがよいかということは、各家庭の経済状態で判断するしかないでしょう。 今、固定型と変動型の両方を付けることができる住宅ローンもあるようです。 金利が低い時期に少し余裕があれば、繰り上げ返済をすれば、元金が減少します。 固定型だけの場合は、金利が高い時に組んでしまうと、とても余裕がでるというわけにはいかないかもしれません。 この10年間での金利の推移をみると、長期固定金利でも10年前より金利は1%くらい低くなっています。 固定金利付きの変動型の推移を見てみると、変動型だけでは0.1%高くなり、固定金利がついた特約のものでも1%くらい高くなっています。 また金利も上がっていますが、家屋そのものや建築にかかる材料・人件費なども上がっています。 結論として、無理のない範囲で、早めに決断をすると良い結果が得られるということになるでしょう。

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