私が学生の頃、FMラジオから城達也さんのナレーションが聞こえてくると、夜更かしをしているなぁと感じたものです。歌謡曲とはかけ離れた落ち着き払ったジャズや映画の音楽などにドキドキ感も感じたほどです。やはり私の父もジェットストリームのリスナーだったそうで、低く落ち着いた城達也さんのナレーションが大好きだったと言っていました。今は城達也さんはお亡くなりにましたが、父と思い出を共有していたということもあって、誕生日にユーキャン通販ショップ限定のジェットストリームのCD全集をプレゼントしました。
やはり、ミスターロンリーのオープニングは夜更かしをしているという高揚感と歌謡曲とは違った大人っぽさがあって優越感に浸っていたという共通の話題で盛り上がりました。こんな風に父と話をすることってこれまでにあまりなかったのでとてもくすぐったい気持ちです。父も大学受験の時にジェットストリームを聴いていたそうで、リリカルなナレーションも大好きだったと言っていました。また、AORに通じる洋楽も数多くピックアップされているので、リラックスしたい時間に父は良く聴いています。大学時代、一人暮らしでラジオだけが唯一の娯楽だったという父をとてもかっこいいと思えました。
いまではジェットストリームの番組自体パーソナリティーが様変わりして雰囲気もかなり変わってしまったけれど、CDの中の番組は何年経過しても色あせないなぁと思います。父がお酒を飲みながらCDを聴いている時間がとても幸せそうです。親子でCDを聴く時間もいいもんだねとつぶやいた一言にも嬉しさを感じました。