住宅ローン

今借り換えローンを使うメリット

なぜ借り換えをするのか

最近になって、ローンの借り換えについて聞かれる方が増えています。家を買うときには必死になって金利だの手数料だのを比較して検討して決めたのに、その後はただ毎月返済するだけになっていませんか?

それが普通ではないのかと思われる方もおられるかもしれませんが、実はそれはとても貴重な機会を見逃しているといわなければならないでしょう。というのも、それは非常にもったいないことをし続けているからなのです。

最近の事情は昔とは変わりつつあります。新しく発売されている住宅ローンも豊富に出揃ってきていますので、数年前に比べるだけでも金利も種類も非常に種類が増えています。特に住宅ローンの民間企業での変化はネットバンクの登場によって劇的な変身を遂げています。それで現在の住宅ローンから新しい住宅ローンに借り替えることで、とても有利な条件で返済ができるようになるケースも多くなっています。

どのような条件の人が得をすることが出来るのでしょうか。一概には言えませんが、おおむね次の条件に当てはまる人は借り換えをぜひ検討されることをお勧めいたします。

金利を1パーセント以上下げることが出来る場合、なおかつ返済期間が10年以上残っており、借り入れの元金が一千万円以上の場合はぜひ借り換えをお勧めいたします。そうすることで、総支払額が最終的に何百万も変わってきたり、低金利のローンに変わることで月々の返済額を下げることが出来るかもしれません。もちろん繰り上げ返済も効果がありますので、比較して決めることが出来るでしょう。

 

金利と借り換えローン

ローンの借り換えについて考えるタイミングとしては、今現在支払っている住宅ローンの金利よりも安い金利の存在を知ったときなどがそうかもしれません。また公庫で住宅ローンを借りている方が金利の変更時期に近づくときにも借り換えを検討されることが多いようです。

公庫で住宅ローンを契約された方のほとんどは段階式変動金利の契約をされているかと思います。最初の10年くらいは低金利でも、その後に金利が上昇して4パーセントかそれ以上になるというタイプの契約をされている方も多いと思います。住宅ローンの見直しの時期としてはとてもいいタイミングになるかと思いますので、借り換えをするのか、マンションから一戸建てへ引っ越すのか、いろいろと考えてみることもいいと思います。

また固定金利で契約されても一定期間が過ぎると自動的に変動金利へと移行するタイプの住宅ローンを契約されている方も多いと思いますが、通常は何も手続きをしなければ変動金利へと自動更新され、もう一度固定金利での契約をする場合は手数料などが発生することも多いようです。

そういう場合も一度今の契約を白紙にして新しい住宅ローンを組んだほうが得をするかもしれませんので、ぜひ見直しをされることをお勧めいたします。

もちろん、見直した結果今のローンをそのまま支払い続けたほうがいいという結論になることもあるかもしれませんが、もし組みなおしたほうが得をするのにその機会を逸してしまうことになる可能性を考えれば、見直してみても損ではないと思います。

 

繰り上げ返済に関する注意

さてここまでで借り換えについてのメリットについて考えてきましたが、繰上げ返済にもメリットがあるというお話をしました。どちらがより得をすることが出来るのかを考えてから決定することが出来ますが、しかしこの繰上げ返済という方法にも落とし穴がありますのでそのことも知っておくことは大切です。

繰り上げ返済は請求されている返済金額に加えて余分に返済することを意味します。つまり余分に返済する分の金額は通常の家計から出費することになります。

ローンの返済に加えて余分の家計からの出費があるということは、言い換えれば貯金は削ったり生活の余裕の部分を削って返済することになりますので、あまりにも無理をして返済をしてしまおうとするなら突然の出費や生活の余裕さえも対応できなくしてしまう可能性があるということです。

急な出費の場合はある程度心に割り切り感を持つことも可能かもしれませんが、毎月の生活費がぎりぎりになってストレスを感じる状態が続くのであれば、何のために働いて何のために生きているのかさえもわからなくなってしまうかもしれません。一生懸命働いているのに食事もぎりぎり最低限のものしか食べられず、せっかくの休みにも遊びにも行けない、欲しい物も買えないという生活が続くことになれば、それこそ大きなストレスを抱え込んでしまいかねません。

繰り上げ返済は支払利息の総額を減らし、返済期間も短縮できますので魅力的ですが、やはり毎日の生活レベルとのバランスが大切です。無理をせずに生活資金に余剰が出たときに返済するようにしましょう。

 

同じ銀行で借り換えが出来るか

さて、借り換えについて話を戻してみたいと思います。今のローンよりも魅力的な金利の商品があったものの、よく調べると今借りている金融機関と同じところが発売した住宅ローンだったという場合、同一の金融機関での借り換えは出来るのでしょうか。

というのも、自分が契約したときの金利よりも最近契約した人の金利が安いのであれば、契約した時期が違うだけで高額な請求をされている気持ちがするかもしれません。計帯電話の契約でも新しいコースが出来るなら乗換えを検討できるのに、住宅ローンの場合は新しい契約に検討できないのかと考えてしまうのもある意味では理解できます。実際のところどうなのでしょうか。

結論から言うと、借り換えローンを他の金融機関で住宅ローンを契約している人にのみ限定して受け付けているというのが現状です。つまり同一金融機関での借り換えは原則出来ないという事です。

借り換えをしたいのであれば、違う金融機関で検討することになります。しかし、借り換えには手数料や保証料、また契約するときにもう一度審査を受けなければならないなど、いくつものデメリットもあります。本当に借り換えをして得をするということが確かめられるのであればお勧めの方法ですが、そうでないのであればあまり借り換えを考えないほうがいいかもしれません。

しかし同一機関でもできることはあります。例えば、金利の種類を変動型から固定型に変えることなどはいつでも出来ます。それで同じ銀行で何か方法がないかを相談してみることは出来るでしょう。

 

借り換えのコツ

では借り換えをするといいのはどんな人なのかという疑問が出てくるかもしれません。ここではそのことを簡単に考えてみたいと思います。借り換えのメリットは何でしょうか。それは金利が下がることによって支払い総額を引き下げることが出来たり、月々の支払い金額を下げることが出来るという点です。

しかし、借り換えをするためにはさまざまな手数料や保証料、また諸費用としては印紙代や抵当権を再度設定するための司法書士への手数料、現在のローンを返済するときに必要な繰上げ返済手数料などが必要になることでしょう。

たとえば民間の金融機関で借り換えローンを新しく2000万円で組んだ場合、諸費用としては約80万円ほどが必要になるという計算です。ですから金利だけを見て一概に安くなるだろうと考えて借り換えを性急にしてしまうのは危険です。借り替えることでいくらくらいが軽減されるのかを確かめて、そこから借り替えた場合に発生する諸費用を差し引いてさらにいくらくらい残るのかを計算してから本当に得をするという結論になるのであれば借り換えをお勧めいたします。

また月々の支払い金額を下げたいので借り換えを検討しているという人の場合、変動金利から固定金利への変更を行うと結果的には毎月の支払い金額が増えてしまうということにもなりかねませんので、金利の上昇に対処するために借り換えを検討しているのであればいいですが、毎月の支払い金額を抑える場合にはあまりお勧めいたしません。

公的機関から民間機関への借り換えの場合は団体生命保険料の支払いが不要になるというメリットもありますので、よく調べてから借り換えを決定してください。

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