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完全失業率の低下

先週のニュース番組の中で、統計局は6月の完全失業率が前月に比べて0.2%低下したと発表したという事を報道していました。 6月の完全失業率は3.9%となり、3~5月の4.1%という数値に比較すると確かに低下しました。 完全失業者数も260万人ということで、前年度より28万人減少しているそうです。

今まであまり、失業者数を聞いてもピンとくることがなく、失業者の人数も気にしなかったのですが、改めて失業者が260万人もいるということに驚いています。 それほど多くの人達が仕事に就けない日本という国の怖さにも驚きです。 しかし、完全失業率が低下しているといっても、手放しで喜ぶわけにはいきません。 失業率の数値はマジックだからです。 全ての職種を対象にして仕事を求めている人数と、労働者を求めている企業の数だけで計算して出た失業率だからです。

「完全失業者」の定義は、現在仕事を探している、仕事があればすぐにでも仕事に就くことができる、現在仕事をしていないという3つの条件を満たしている人のことを意味します。 従って、仕事はしていないが働く意志のない人は、失業の状態であるとはいえません。 声として表していない人数は、この計算方式ではカウントさえされていません。 俗にいう「ニート」の状態は、失業者ではないのです。

仕事を探す活動をしていないからです。 前年度の同月と比較して、低下しているという結果は、アベノミクスの効果が1人歩きではないかと思います。 先読みで、大手企業は新入社員の雇用人数を増加し、定期昇給も含めて賞与もアップし、「この通り景気は回復の兆しです」と言われても、社会の末端の中小企業まではアベノミクス効果は現れていないのです。 現在は数値だけのアベノミクス効果は、いつの日に本当の効果になるのでしょうか。

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