省エネ~電源コントロールの価格

家全体で使用している電気の量をチェックして、無駄なところは省き、必要なところにはちゃんと供給するというのがHEMSの基本的な働きです。実際にどこが無駄でどこが足りないかは、それぞれの機械や場所に取り付けられたメーターやセンサーから情報を取り入れて、心臓部というか、頭脳に当たるコンピュータ部分で働いているソフトウェア、つまりアプリだとかプログラムといったもので判断しています。このソフトウェアのある場所がどこにあるか、という違いで、ハードウェアパッケージ型HEMSとクラウド型HEMSに二分できます。
ハードウェアパッケージ型HEMSでは、電源管理の様子を表示や操作をするモニターに専用の機器を使用するものです。当然、ソフトウェアはその機械の中に入っています。また、その機械に電源やガスなど、エネルギーに関するメーターも内蔵している場合も多いので、割と工事は大掛かりになり、HEMSシステム全体の価格は高いのですが、設備あたりの単価は割安に設定されています。
クラウド型HEMSは、インターネットを利用して、プログラム部分は家の外に置き、モニターは家庭にあるパソコンなどを利用する方法です。基本料金が、プロバイダ使用量と、HEMSサービスの利用料だけになりますので、やり方次第ではかなり導入コストを安く抑える事ができます。その一方で、それぞれの家電などが使う電気エネルギーを測るためにメーター設置などの工事が必要になりますので、設備あたりの単価を考えると割高になります。