省エネ~考える家電の実情

割と最近のテレビCMで「スマート家電」と銘打った物が販売されています。冷蔵庫や、洗濯機、電子レンジなどいった物と、スマートフォンとが連携できるので、そう名づけられています。基本的な使い方は、例えばスマートフォンで料理のレシピ等を検索し、専用のアプリを使って電子レンジに記憶させたり、逆に冷蔵庫から日々の運転状況などを吸い出して、省エネ的な使い方に生かそうというものです。こうした機能は、以前から時々アイデアとして盛り込まれていましたが、現在ほどインターネットなどの環境が整っていなかった為あまり活用されていませんでした。ですが、スマートフォンという小型でしかも高性能な無線通信機器が普及した事で、ようやく日常の使用に耐えるレベルになったといえます。価格的にも、極端に高いという事も無く、普通の価格帯に収まっているようです。
しかし、このスマート家電ではまだスマートハウスの構成員になる事はできません。確かにスマートフォントの連携はできていますが、家電同士の連携はできていないからです。
先に、HEMS対応の標準通信規格として、エコネットライト(ECHONET Lite)という物があると述べましたが、実はこれが標準規格して認められたのは、2011年末の事で、時間としてはようやく1年経った程度なのです。従って、エコネットライト対応の家電というのは現在パソコンとエアコンに幾つかあるだけで、承認を受けている機械の殆どはHEMS自体のコントローラーや、メーターといった主要部分がほとんどを占めています。