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日本を去る外資系保険会社の契約はどうなる?外資系の神話崩壊!?

外資系保険会社の撤退は、日本に限らず世界中で割りと、日常的におきています。

日本でも2008年のリーマン・ショック後に、その原因の一旦をなったAIGグループは、日本国内に数多く展開していた、生保事業体の内、破綻した生保会社の受け皿として引き受けていたAIGスター生命・AIGエジソン生命などをこれもまた外資系であるプルデンシャル ファイナンシャルグループに売却しています。

現在は、プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命に落ち着きましたが、契約者のことを考えると大変気の毒でなりません。確かに契約は、新しい会社に引受されて引き継がれては居ますが、この20年の間に何度も契約している会社の名前が変わり、実質、売り買いされているような契約者はさぞ不安だったことと思います。

元はといえば、AIGスター生命は、千代田生命保険相互会社 そして、AIGエジソン生命は、東邦生命保険相互会社でした。 どちらも顧客に有益な資産積立型の高い配当の年金保険を中心に販売していたため、予定利率で商品を回すことができなくなり破綻と成ってしまいました。

折しも、90年代初頭からの外資系生命保険会社の販売戦略のターゲットとなった旧態然とした生保拡張員たちの販売スタイルがより新規の顧客離れにつながり、結果として高配当商品だけが契約として残る結果になったのです。

そうした契約も破綻後の条件として受け皿になる会社が引き受ける際に予定利率は、下げられてしまいましたから、契約者にとっては、ふんだり蹴ったりになってしまいました。

ところで、本来第3分野(ガン保険 医療保険)しか販売できなかった外資系生保がここまで多種多様な保険を売れるようになったのが1990年代の中盤から始まった金融ビッグバン(20年近く経ちます)による、垣根が取り払われたことによります。

なんでこんな古い話をしているかというと、この金融ビッグバンを起こさせた張本人が、アメリカのAIGグループなのです。

政治家(アメリカ大統領)を使ってあの手この手でバブル経済崩壊後に破綻処理が進まない銀行が弱っているところを狙って、日本の金融市場の鉄の扉をこじ開けたわけです。無理に開けたものですから、それまでありえないとされていた生命保険会社の破綻など様々な事が起きました。

今はインターネットでも馴染み深く便利になった保険の通販、これも同じくAIGグループのアメリカンホーム・ダイレクトが引き金を引いています。

そして、日本では最も馴染み深い古くから営業を続けていたアリコジャパンも元はといえば、AIGグループの一社で、古くは、損保分野がAIU、生保分野がAlicoと言う外資系では、最も歴史ある会社でしたが、2010年11月にメットライフ生命に譲渡売却されました。

そして、先日の2月13日、この2014年7月1日に 日本のメットライフアリコ生命は、「メットライフ生命」となり、長く親しまれたアリコの名前が消えます。

このように、国内保険会社も含んで保険会社は、会社の都合で譲渡売却を繰り返しています。特に、外資系生命保険会社は、本国の経営の都合により撤退などを行うためその進出した相手国の顧客の気持ちなど全く考えて無いと言えます。

この20年は、AIGに日本の保険会社は随分振り回されたな?と感じています。

これから保険をかける時は、そうしたリスクヘッジも考えて、少し分散したほうが良いかもしれません。

下記のページに生命保険会社が破綻した場合にどうなるかが詳しく記載されていました。
http://musicgiftcard.com/insurance-shop/5327.html

上記ページからの引用
1 経営や破綻のために生命保険会社も「保険」をかけている
2 生命保険契約者保護機構で救済される部分もある
3 保険会社の発祥と破綻の歴史
4 生命保険会社が破たんしたとき、保険金や給付金はどうなる?
5 外資系生命保険会社の撤退は国内保険会社の破たんと同じ?
6 保険会社の安全性 経営安定度をチェックするポイント

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