スマートハウスとは記事一覧

家という物は言うまでもなく、人が生活をする上で重要な拠点となる場所です。自然の風雨を防ぎ、季節による寒暖を和らげて、食事や睡眠といった、生きるのに欠かせない事柄を安心、安全に行う事が出来る様にするのが、いままでの家の役割でした。ところが、現代社会の様に、多くの人間が街中に密集して生活する様になってくると、それだけでは物足りなくなっていきました。確かに家は安心、安全な場所には違いないのですが、火事な...

スマートハウスという考え方が提唱され始めたのは、1980年代です。折りしも、多くの人々が新しい世紀、「21世紀」に対して大きな夢を持っていた時代でした。スマートハウスという考え方を受けて、僅か10年後には、ホームオートメーションや電脳住宅といった、コンピュータに空調や防犯装置の監視をさせる商品が世に出ています。でも、こういった物は、コンピュータ自体がまだ高価で、しかも性能が低い時代のものでしたので...

そもそもスマートハウスという物には、これといった定義はありません。ですから、構想としては、性能の足りない機械、つまり当時のコンピュータを使うより、それ以外の部分でスマートハウス化できないかと考えられた部分も存在します。それが、建築技術によるスマート化です。例えば、気温の高い暑い日には、冷房の温度を下げて、気温の低い寒い日には暖房の温度を上げる、という事を、センサーとコンピュータを使って調節させても...

スマートハウスにとって、IT技術の発達は不可欠なものでした。スマートハウスのもともとの構想が、家の中にある様々な情報を受けて、各設備をコントロールする事でしたので、コンピュータと、それを運用するためのソフトウェアが必要だったのです。幸いにして、コンピュータの世界は非常に進歩が早く、スマートハウスの概念が提唱された1980年代から僅か20年ほどで、現在のスマートフォンでさえも当時の最新機器の数千倍の...

スマートハウスを象徴する言葉の代表格と言っても良いのが、省エネです。現代社会の生活では、特に電気エネルギーを抜きにしては成り立ちませんが、その電気もタダではありません。そこで、使用していない家電はこまめに電源オフにしたり、電源プラグを抜いたりして省エネに務めるわけですが、今の生活の中で電気に無関係な機械を探す方が難しいぐらいですから、省エネにも割と労力や気苦労が必要になってしまいます。そこで、スマ...

スマートハウスと言うと、コンピュータによる家庭内のエネルギー管理が表に出ていますが、スマートハウスはそれだけを指す言葉ではありません。確かにスマートハウス自体に明確な定義はありませんが、言葉の意味から考えると、スマート(Smart)というのは様々な状況に対して卒なく対応するという事ですから、非常に広い分野を含むことができます。その意味では、「蓄エネ」という行為もスマートハウスの機能の内に入ります。...

エネルギーを賢く使い、万が一そのエネルギーの供給が立たれた場合の事も考えているのがスマートハウスですが、その構想は、更にその先も見据えています。それがスマートハウスによる創エネルギーという考え方です。これまで家庭は、基本的には最終消費者、つまり色んな企業のお客さんという立場でしたが、スマートハウスを導入する事でエネルギー面から企業を支える、生産者、あるいは資源そのものという役割を担う事もできます。...

先にもちょっとだけ書きましたが、実はスマートハウスという物についてはこれという決った定義はありません。一応最初に考えられた構想としては、何かで建物の中の環境を制御させて、自動的に住むのに良い状況にする家という理想があって、制御といえばコンピュータによる監視が一番分りやすくて作りやすい、といった程度の括りでした。しかし、当時のコンピュータは、まだそこまで高性能でもなく、気軽に使えるほど安価でもありま...